2016年4月14日と16日、熊本県は二度の震度7という大地震に見舞われました。

田中憲一のアトリエ兼自宅がある御船町は震源地である益城町の隣でした。町内の家々と同じように、大きな被害を受けました。人々は日々の生活で精いっぱいになる中、何とかして田中憲一の作品を助けようという輪が徐々に広がり倒壊した家屋から運び出す作業が始まりました。

倒壊後、雨風にさらされ続けていた田中憲一の作品は地震で傷ついた熊本同様たくさんの傷を負っていました。御船町の宝とも言える、力強くダイナミックな田中憲一の作品を何とかして助けたい!その一心で運び出した事を覚えています。

家屋から運び出された絵画の数々は、一旦町内のコミュニティスペースに移されました。

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